塗料の意匠
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今回は塗料の意匠について基礎的な部分からご紹介します。
塗料の意匠
塗料の意匠についてはおおまかに二つあります。
・色彩意匠
→色彩や光沢などで表現
・立体意匠
→厚み、表面形状などで表現
これらの組み合わせで意匠は無限大です。
色彩意匠
色彩、つまり色の組み合わせです。
外壁や屋根において色彩は非常に大きなポイントで、建物の印象を決定づけます。
今では、カラーシミュレーションを使ったイメージを
用意されることも多くなってきました。
色がもたらす様々な印象
◎グリーン系
ナチュラルで穏やかな印象・住む人の温かさが伝わる・温和な人柄を感じさせる
◎グレー系
洗練されたモダンな印象・シャープで都会的な印象・黄色味を加えると冷たさが減る
◎イエロー系
若々しくカジュアルな印象・明るさや軽快な印象も
◎レッドブラウン系
暖かみのあるお洒落な印象・個性的でエレガントさも・レッド系の場合色味を抑えると上品な穏やかさがプラス
上記は一般的な例です。
景観を配慮しなければならないこともあるので(法規制)、確認も必要ですね。
立体意匠
厚みや表面の形状による意匠です。
一般的な意匠は下記のようなものがあります。
砂壁状模様(リシン)
水性で艶がないものが多く、透湿性通気性には優れていますが
多少ひび割れしやすく、防水性に難ありともいわれています。
様々なリシン仕上げはあるので、何をメリットとするかで選びましょう。
吹付タイル
丸みを帯びた凹凸状に主材層を形成し、艶のある塗料で仕上げます。
耐久性・耐汚染性・耐候性は上塗り塗料の種類で異なります。
スタッコ調
厚付けの仕上げ材を4~10mm程度吹き付けて仕上げます。
仕上げにローラーで押さえて平らにすることもあります。
使用する結合材によって、樹脂系スタッコ、セメント系スタッコなどがあります。
砂粒状の骨材を配合しているので大柄な凹凸状の模様仕上げとなります。
さざ波状模様・ゆず肌模様
防水型外装薄塗材、通称は単層弾性という伸張性のある仕上げ材の意匠です。
特殊ローラーや吹き付け機で塗ることにより、さざ波状模様や凹凸状模様に
仕上がる主材と上塗り材を兼用した塗り材です。
下地に発生する小さなひび割れに対し、被覆能力があり、近年使用されることも多くなっています。
コテでの模様
左官職人さんの腕の見せ処となる左官仕上げです。
左官材による仕上げなので、塗料での仕上げは基本的にできません。
漆喰やジョリパットなどの材料が有名でしょうか。
不規則なパターンや特殊なパターンを規則性にするなど
表現の幅は職人の腕に左右されることが大きくなります。
ロハスコートはどのような意匠に対応する?
さて、ここまでご紹介した意匠について、
ロハスコートはどのように対応しているか?をご案内します。
まず、ロハスコートのベースとなるカラーバリエーションはこちらです。
トップコートを塗布する場合、濃色も一部可能です。
上記以外にも調色もできるので、どうしてもこの色にしたい!
という方はご相談ください。
立体意匠については、ロハスコートは弾性塗料なので
基本的には、ローラー仕上げ(さざ波状やゆず肌)が適しています。
水性塗料であることも利点なので、ローラー仕上げだけでなく
吹き付けやコテでも施工することができます。
凹凸を激しくすることはできませんので、凹凸の少ない吹付タイルなども適しています。
正直、コテで施工された事例を見たことがないのですが・・・
施工自体は可能なので一部の面でコテを使用するのも
特殊な意匠性で効果的かもしれません!
意匠は外壁の重要なポイントなので
イメージできるよう相談してから施工しましょう。
詳しい施工方法はこちら。
ロハスコートの商品情報はこちら。
建材事業部 外渉課 フセヒロシ
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