# ロハスコートに関するご質問

換気口のない軒裏面(軒天井面)では、熱や湿気の逃げ道がないため、湿気による膨れが心配です
現在まで、塗膜の完全乾燥後に膨れが発生したケースがないのは事実です。
ベニヤ板を釘でうちつけて作った箱でも、ロハスコートを塗装すれば水漏れはなく、膨れなどの発生はありませんでした。
特殊な状況下では、予想が付かないことはあるかもしれませんが、高温により大量の水蒸気が発生するような場合でない限り、膨れは起こらないと考えています。
アレルギー症状が出る可能性はありますか?
ロハスコートは、ホルムアルデヒドの塗料製品規格最高基準値を大幅に下回っており、F☆☆☆☆製品に該当します。
水性塗料なので、室内外にも安心してご利用いただけます。
ただ、全ての方にアレルギー症状が出ないとは限りませんので、事前に試し塗りをお勧めしております。
何か欠点はありますか?
不思議に思われるくらいに優れた性質の多いロハスコートですが、いくつかは欠点として上げられるものもあります。

水性塗料の欠点として、溶剤系塗料に比べ乾燥に時間を要します。
特別乾きが悪いものではありませんが、一定の塗膜厚を確保する必要があるがゆえに、一回に許容以上の厚塗りをしてしまう場合が見受けられます。これがクラックの原因につながる場合があり、また、夜になるまでに乾燥し切らなければ、夜露などで流されてしまう場合があります。
また、溶剤系塗料のような均一でキメの細かい仕上がりとすることが難しい点もあげられますが、比較的近い部類の他社製品と比べると、塗りやすさや仕上がりの良さはむしろ優れていると考えています。
汚れが付きやすくないですか?
トップコートをかけず、ロハスコート主剤のみの仕上がりとしたとき、壁の場合では長期間を経過せずに、雨染みなどが目立つ状態となりがちな現状が見られます。
屋根の場合は視界に入りにくい分、汚れが目立つケースは壁よりも少ないと言えます。
汚れにより高反射性能が落ちることが心配されますが、カーボン系の汚れ(工場煤煙等による)でなければ大きく影響されることはありません。トップコートをかけると格段に汚れが付きにくくなりますので、壁の場合やカーボン系の汚れが心配される場合はぜひお勧めします。
ロハスコートを塗れば断熱材は必要ないのですか?
工場などの建物で、夏季における暑さ対策効果を考えた場合は、天井裏に厚さ100㎜の断熱材を敷き詰めるより、屋根にロハスコートによる塗装を行ったほうが、計算上は効果が大きいとの結果が得られます。
これは、夏季の暑さに対しては、ロハスコートの場合は断熱性能ばかりでなく遮熱性能(高反射性能)も効くというダブルの効果によるものです。
冬の寒さに対しては、純粋な断熱性能に優れた断熱材の方が効果の点で大きい計算となります。ただし、断熱材は空調機器や骨組み材による大小の穴が全体的に開いていますので、計算どおりの効果が得られることは考えにくいという現実もありえます。断熱材もロハスコートもそれぞれに特徴があり、それぞれに違った効果を発揮するものです。どちらかがあればどちらかがいらないという存在ではないと言えるでしょう。
ロハスコートを塗り替える場合はどうすればいいですか?
ロハスコートの耐久年数について、私どもは、15~20年ととらえています。
ただし、その年月が経過してロハスコートに劣化が見られたとしても、退色や汚れの付着、若干のチョーキングなど塗膜のごく表面のみの範囲に留まると考えられます。したがって、初回の塗装のときのような工程を行う必要はありません。
表面の洗浄後、ロハスコートを薄めに一回塗装し、必要に応じクリアトップコートをかけるか、あるいは、遮熱トップコートのみを塗装することで十分と考えます。
戸建の外壁、屋根、付帯物すべてをロハスコートで塗装した事例はありますか?
屋根と外壁については、どちらもロハスコートで施工し好評をいただいている物件はたくさんありますが、それ以外の付帯物(雨戸、雨樋、霧除け、軒天井、破風板など)について使用されることはあまりなく、すべてをロハスコートで塗装した例はないと思われます。
他の遮熱塗料を使ったら、あまり効果がありませんでした
エコが叫ばれている時代ですので、多くの会社から多種にわたりエコを謳う塗料製品が発売されています。ありがちなのは、塗装方法についての指導が行き届いていない場合です。
遮熱塗料などの機能性塗料は、効果が十分発揮されるような特定の塗装方法をとる必要があるのが普通です。従来からの一般的な塗料は、ただ薄くきれいに塗ることがよしとされるので、認知が不十分だと機能性塗料についても同様に施工してしまうことになりがちです。この結果、効果が不十分ということも多いようです。
また、基本的に遮熱塗料は、遮熱(高反射)性能があっても断熱性能はほとんどないのが普通です。きちんと塗装されていても、どの遮熱塗料であっても、遮熱+断熱というダブルの性能を持つロハスコートのほうが効果の点で上であることは間違いないでしょう。
既存の塗装面へのロハスコートの塗装は?
洗浄してその上への重ね塗りとなります。
洗浄により既存塗装の著しい劣化の部分を剥がれ落とします。その上にロハスコートの新たな塗膜を形成することになります。
ロハスコートはあらゆる種類の多種塗料塗膜との相性がよく、新たなロハスコートの塗膜は既存塗装面のさらなる劣化を防止する役目を果たし続けます。
クリアトップコートをかけた場合は、断熱効果はどうなりますか?
クリアトップコートをかけた場合でも、中空ビーズの量が変化する訳ではないので、断熱性能が大きく変わることはありませんが、反射効果が少し弱まりますので、厳密にいうと全体では効果は若干落ちます。
断熱効果と防汚効果のバランスを考えてご検討ください。
ロハスコートTS(クリア・遮熱)は、それぞれ何分艶くらいですか?
ロハスコートTS(クリアトップコート)の場合は、最高で七分程度で、希釈の程度によってある程度調整が可能です。
ロハスコートTS(遮熱トップコート)の場合は五分艶程度で、こちらの調整は基本的にできません。
汚れ防止にはロハスコートTS(トップコート)を塗装となっていますが、親水性があるということでしょうか?
単純にクリア塗膜があるから汚れが付きにくいということだけではなく、トップコートは強い撥水性を持っており、その性質により、防汚効果が発揮されています。
ロハスコートTSを塗布した場合としていない場合では、汚れの付き方に歴然とした差が生じます。
塗料が皮膚に付いてしまったらどうすればいいですか?
付着したロハスコートをよく拭き取って、温水と石鹸でよく洗ってください。
ロハスコートは有機溶剤を使用しておりませんので、人体に害はありませんが、特に吹き付け作業の場合はゴーグル・マスクの着用をお勧めします。
蒸気、ガスなどを吸引して気分が悪くなった場合には、直ちに新鮮な空気のある場所に移動し、安静・保温に努め、速やかに医師の手当てを受けてください。
トップコートだけ塗りたいのですが、断熱効果はありますか?
クリアトップコートは、汚れ防止等の機能を目的としたのコート剤ですので、断熱性能は期待できませんが、遮熱トップコート(濃彩色)は遮熱機能を有しております。
また、断熱機能という点においては主剤のロハスコートで機能を発揮しております。
ともにロハスコート専用のトップ剤となっておりますので、主剤と合わせてのご使用を推奨しております。
主剤と下地調整剤の成分が特殊合成樹脂とありますが、具体的にはどういうものでしょうか?
成分の内容としましては、主としてアクリルエマルジョンに中空ビーズを配合させています。
陸屋根への施工を考えています。ロハスコートに防水性能はありますか?
ロハスコートの塗膜は水を通しませんが、防水材そのものではありませんので、単体で防水材の代用として期待するのは難しいかと思います。
あくまで専用の防水資材の上に塗布するオーバーコーティングとしてお考え下さい。
なお、防水材の上にロハスコートを塗っていただく際の注意点としては、以下の通りです。

  1. ウレタン防水の場合で、施工間もない時は、中に含まれている可塑材の影響により、ロハスコートの塗膜が十分に硬化せず不安定のままになる事例が見られます。
    ただ、ウレタン防水でも年月が経っているものであれば問題はありません。
  2. アスファルト防水では、表面に可塑材や油分などが浮き出ないようなものであれば、上から塗布しても問題はありません。
  3. シート防水の上に塗るのは特段問題はありません。

また、ロハスコートは、ある程度の歩行は可能(軽歩行程度)です。塗膜の耐摩耗性については強靭とまでは言えませんが、下地に対する付着力が強く、仮に傷がついてもそこから剥がれやすくなるなどの心配はありません。
※土足で頻繁に屋上に上がる場合はお勧めしておりません。
→「屋上防水の上にも塗装できるとのことですが、歩行は可能ですか?」
ロハスコートの基本バリエーションカラー以外より多様な種類から選択をしたいのですが、他メーカーの油性塗料をトップコートとしてロハスコートの上から塗布しても問題はありませんか?
原則的に他メーカーの塗料との塗り合わせについては、いかなる不測の事態になるかわかりませんので、お奨めできません。
特に、水性であるロハスコートの上に、油性の塗料を塗り重ねることは、後々の塗膜不良の大きな原因になりますのでご注意ください。

なお、基準色以外に、一部は特注色として対応できる場合がありますので、ご相談ください。
ロハスコートTS単独でも断熱性及び伸縮性はあるのでしょうか?
ロハスコートTSは伸縮性はありますが、断熱性はありません。

クリアトップコートは、汚れ防止等の機能を目的としたのコート剤ですので、断熱性能は期待できませんが、遮熱トップコート(濃彩色)は遮熱機能を有しております。
また、断熱機能という点においては主剤のロハスコートで機能を発揮しております。
ともにロハスコート専用のトップ剤となっておりますので、主剤と合わせてのご使用を推奨しております。
ロハスコートの中空ビーズの大きさはどれくらいですか?
ロハスコートの主剤には、平均30ミクロン~150ミクロンの中空ビーズがランダムに注入されています。
粒径の大きいビーズの隙間に小さいビーズが蜂の巣状に敷き詰められてできる空気層が優れた断熱性能を発揮するのです。
主剤にはこの中空ビーズとチタンが大量に含有されており、この1液で断熱・遮熱機能が発揮されます。

※主剤を希釈すると、中に充填している中空ビーズなどの量が想定以上に薄く少なくなりますので、基本的に希釈せずにご使用ください。
ロハスコートの主剤とトップコート(ロハスコートTS)の違いはなんですか?
主剤には中空ビーズがすき間なく均一に混入されているため、たくさんの空気を含んでおり、断熱性があります。ツヤ消しのマットな状態の仕上がりとなります。
トップコートは、断熱性能はありませんが、遮熱性能を有しており、ツヤを出すとともに、防汚性能があります。
ロハスコートTS(クリアトップコート)はどんな材料ですか?
ロハスコートTS(クリアトップコート)の成分は、シリコン・ウレタン配合樹脂となっております。
伸縮性のあるウレタン成分に、シリコン成分を配合し、耐候性を高めたクリア塗料となっております。
ロハスコートは床下に塗っても耐熱・耐寒効果がありますか?
床下への施工でも耐熱・耐寒効果があります。
ただし、床下への塗装は、まだ余り例のない施工方法ですので、以下の点にご注意ください。
ロハスコートは厚みを取って施工する塗料であり、歩行しない床(振動や摩擦が頻繁に起きない、加重がかからない)が条件になります。
(クラックが発生したり、中空ビーズの断熱効果がなくなってしまいます)
例えば、ロハスコートを床に塗装した上から、保護用のカーペットなどを敷くことが必要になるかと思います。
また、断熱効果のある塗膜を、隙間なく塗装することが必要です。
(断熱材と同様に、隙間があれば、その部分だけ寒暖差ができてしまいます)
施工工程をご参照のうえ、施工箇所の洗浄などが可能か、または洗浄の必要はないのか、下地はどのような素材かなど、床下の現場状況にもよるかと思いますので、一度施工会社様とご相談いただければと思います。
ロハスコートに含まれている中空ビーズの原料はなんですか?他社の塗料に使用されている中空ビーズの原料と断熱性に差はありますか?
原料はアクリルです。
断熱効果は、中空ビーズの配合率が高いほど効果を発揮いたします。
ロハスコートはアクリル樹脂を原料に使用しており、相性のよいアクリル中空ビーズを使用することで、配合率60%を実現しております。
下記の図は中空ビーズを拡大したイメージ図となります。中空ビーズが含む、静止空気の量によって塗料の断熱性能が変わってまいります。
よって、配合率60%のロハスコートは高い断熱性能を保持しております。
現在の外壁は、長方形の下地部材の形に沿って部分的にヒビが入っています。ロハスコートを使用した場合、伸縮性によってヒビは入らなくなりますか?
他の部材との揺れや伸縮の度合いが異なることによって、ヒビが入っていることが予測されます。
下地部材の取付状況により、クラック(ヒビ)が入り方が変わるので、ロハスコートを塗装する事により、ヒビが入らなくなるとは一概には言い切れませんが、伸縮性の低い塗料と比較すると、伸縮性が200%あるロハスコートを塗装した場合のほうが、下地の動きや伸縮等に追随する事が出来るため、ヒビが入る可能性は格段に低くなります。
内装に塗ると効果は下がりますか?
断熱効果としては、外に塗るよりは効果が上がります。
しかし、熱反射は外に塗るよりも効果が下がります。
ロハスコートはクラック処理に使用できますか?
ロハスコートのみではクラックは埋まりません。
クラックは大きさによりますが、基本的にシーリング若しくはコーキングなどでクラックを埋めてから塗装になります。
ロハスコートはの開封後の使用期限はどれくらいでしょうか?
ロハスコートは水性の塗料のため、開封後はお早めに使用してください。
保管状況にもよりますが、中蓋、外蓋をしっかりと閉めた状態で約1~2ヶ月程度保管は可能です。塗料が、はじめて開封した時と変わらない状態であれば使用できます。
また、未開封の場合の使用期限は1年間となります。
トップコート ロハスコートTS(クリア)は、ロハスコートTS(遮熱)と同様に遮熱効果はありますか?
ロハスコートTS(クリア)は、撥水・汚れ抑制効果を目的としており、トップコートTS(クリア)に遮熱効果はございません。
※ロハスコートTS(遮熱)は遮熱機能を有しております。

断熱機能という点においては、主剤のロハスコートで機能を発揮しております。
ロハスコートTS(クリア・遮熱)はロハスコート専用のトップコート剤となっておりますので、主剤と合わせてのご使用を推奨しております。