LOHAS COAT blog 「下塗りに微弾性フィラーを使用する際について」

下塗りに微弾性フィラーを使用する際について

  • こんにちは。

    外渉課のフセヒロシです。

     

    本日はよくある質問、もしくはこういう時はどうするの?

    という方のためのご紹介です。

     

    基本的には下塗りにロハスコートBW(シーラー)を使用するのですが

    割れやすいモルタル下地の場合はよりクラックを塞ぐために

    微弾性フィラーを使用することがあります。

    (ロハスコートは伸縮性が高いのでヘアクラック程度はロハスコート自体で塞ぐことができます)

     

    【微弾性フィラーとは】

    英語ではフィラーとは「filler」と表記されます。

    「fill」は「埋める」「詰める」「満たす」「いっぱいにする」・・・

    などスペースに埋めるイメージですね。

    クラックは大小様々ですがヘアクラックより大きいがシーリングで埋めるほどでもない・・・

    というような場合は微弾性フィラーを使用することが多いようです。

    「微弾性」なので弾性をわずかに持っているという意味です。

    弾性とは、ある力が加わると元に戻ろうとする力があることを意味します。

    モルタルは割れやすい=動きやすいという性質から、弾性を利用して

    その動きに対応するように考えられています。

    ※クラックが大きい場合はシーリングで埋めるなど専門の業者さんが必要です。

     

    シーラー(ロハスコートBW)は下地との接着を強固にし、

    上塗りとの密着を強固なものとする“つなぎ”の役割があります。

    一方、微弾性フィラーはつなぎの役割も果たしますが、下地のクラックを埋める

    という意味合いが強いプライマーとなります。

    フィラーは厚みがありますが、シーラーには厚みはありません。

    弾性と言ってもゴムのように伸びるわけではないので

    ロハスコートのような伸縮性はありません。

     

     

    さて、微弾性フィラーを選ぶ際・使用する際の注意点をご紹介します。

    ■選ぶときの注意点

    Point①:透湿性

    ロハスコートが透湿性を持つことに起因しています。

    ロハスコートの塗膜は水は通しませんが水蒸気は通します。

    下塗り剤に透湿性を持たせないとロハスコートの透湿性が活かせないことになってしまいます。

    透湿性があるフィラーを選びましょう。

     

    Point②:密着性(接着力)

    微弾性フィラーを使用する際はそれが持つ接着力にも要注意です。

    ロハスコート自体はタイルボンド並みの接着力を持ちますが

    下塗り剤にその接着力がないと剥がれてしまいます。

     

    ■使用する際の注意点

    ・シーラー+フィラーの場合も

    新規のモルタルではいきなり下塗りに微弾性フィラーを使用せず

    カチオン系のシーラーを使用してから微弾性フィラーを使用すると接着力が高まります。

    【カチオン】正(+)の電荷を付与

    塗装面(モルタル・コンクリ)は負(-)の電荷を帯びているのでカチオン系のシーラーで

    正(+)の電荷で電気的な接着力を高めます。

     

    LC2   LC1

     

     

    もし使用される際は上記点にご留意願います。